令和5年1月号会報「東基連」編集後記



初春の訪れを言祝(ことほ)ぐかのように、艶のある蝋梅の黄色い花が咲き始めました。当連合会「安全衛生研修センター」のある江戸川区の新左近川親水公園では、蝋梅の甘い香りが仄かに漂っています。
此処「安全衛生研修センター」では、安衛法に基づく各種作業主任者技能講習を始め、様々な安全衛生教育が行われています。教室を覗けば、咳(しわぶ)き一つ無く講義に集中する、幅広い世代の受講生の真剣な姿が。
その気迫に満ちた受講生を迎え入れる講師・職員もまた、真剣です。ある講師は「受講生と切り結ぶ思い」と語り、職員も早朝から夕刻遅くまで、意を尽くし心を砕き、快適な学びの場の提供に取り組んでいます。そして、その根底にあるものは、「重大災害根絶」との強い願い。
蝋梅の花言葉は、「慈しみ」と「先導」。寒い冬の時季に、他の植物に先駆けて一足早く開花し、人々に安心と喜びを贈る様に由来するとか。安全衛生教育もまた、労働者の安全と健康を確保し、その生命を護り、事業者、労働者、そしてそのご家族に安心と喜びを贈ります。
爽やかな蝋梅の香りが充(みつ)るなか、当連合会は本年の歩みを開始します。
会員の方々に必要とされるものを先駆けてお届けすることを心に定め、皆様が安心と喜びの一年を送られることを祈りつつ。
本年も宜しくお願い申し上げます。
小太郎