490年続く農家が営む和食店。ここで供される夏のうどん「すったて」が絶品と評判に(要予約)。埼玉県のほぼ中央に位置する川島町(かわじままち)。周囲には荒川、越辺川(おっぺがわ)など5本の河川が。まさに「川に囲まれた島」のような地形。この町で昔から食されてきたのが「すったて」。農林水産省が決定した日本の「郷土料理百選」にも選ばれ、町内の幾つもの飲食店のみならず、各家庭でも振舞われる夏の風物詩。
すり鉢で沢山の胡麻に味噌を加え摺りつぶし、そこに新鮮な茗荷、大葉、胡瓜などの夏の香味野菜を贅沢に擦り合わせ、冷たい出汁を加える。このつけ汁に冷水で締めた手打ちうどんを浸せば、爽快な薫りが立ち上る逸品に。薫りの主役は茗荷。英名にJapanese Ginger(ジャパニーズ・ジンジャー)との異名を持ち、香り成分「α-ピネン」には頭をスッキリさせ、血液の循環を良くし、集中力を増す効果があることも明らかに。
7月に行われた「東基連 労務・安全衛生管理連続セミナー」。講師が言及した「安全管理者、衛生管理者が共同で取り組む課題」に新たな気付きを得た。講師は、「健康経営優良法人認定制度」(経済産業省)、「安全衛生優良企業認定制度」(厚生労働省)などを解説。その上で「安全衛生優良企業マーク推進機構」が発表する「ホワイト企業ランキング」で、全国1位に選ばれた山形県の社員20人の企業を紹介。同社は、これらの認定制度に挑戦する中で社内改革を実現し全国1位に。
講師はこの事例を踏まえ、安全衛生スタッフを中心に認定制度へ取り組み、自社の問題点を克服、その結果を「有価証券報告書」、「ホームページ」等で社会に開示、これにより外部からの評価向上に留まらず、社員の更なるやる気を引き出すのではないかと。
茗荷の香り成分「α-ピネン」の効果は前述の通りだが、認定を目指し社内改革に取り組む安全衛生スタッフの動きも、新たな活力を組織に生み出すのでは。さて、続く猛暑。茗荷のパワーを求め、爽やかな「すったて」を頂きに川島町に向かいます。
(小太郎)
(写真は、川島食堂FBから)